怖い話
「呪われたミラー」
ある日、私は古い家具店で美しい鏡を見つけました。その鏡は豪華な装飾が施されており、まるで魔法のような輝きを放っていました。
興味津々でその鏡を購入し、自宅に飾りました。最初の数日間は何も異常はありませんでしたが、やがて奇妙な出来事が起き始めました。
鏡を見るたびに、私の姿が少しずつ歪んで見えるのです。顔がゆがみ、目が赤く光り、歪んだ笑みが浮かび上がってくるのです。
最初はただの錯覚だと思い、鏡を見るのを避けようとしましたが、どんなに目を閉じても、その歪んだ姿が私の心に焼きつけられているようでした。
そして、夜になると、鏡から奇妙な声が聞こえてきました。ささやき声や呪文のような言葉が聞こえ、私の耳をつんざくような感覚でした。
次第に、鏡の中の姿が私に対話を試みるようになりました。それは冷たく、邪悪な声で、私の心に不安と恐怖を植え付けるのです。
私は鏡から目をそむけようとしましたが、鏡の力は強く、私を引き寄せるように魅了してきました。私の心は次第に支配され、正気を保つことができなくなっていきました。
ある晩、私は鏡に向かって叫びました。「誰か、助けてくれ!」と。すると、鏡の中に映る姿がにやりと笑い、冷たい声で言いました。「助けるなど、無駄だ。私は永遠にここにいる。」
その瞬間、私の意識は闇に飲み込まれました。そして、それ以降、私は鏡の中に囚われたまま、永遠に苦しみ続ける運命に縛られてしまったのです。